第14回東北オープン・クイズ大会 チーム対抗戦

 今月はクイズの連戦状態で、これはその1発目。本当は行く予定ではなかったけど、企画内容に惹かれてわざわざ仙台まで行くことにした。現時点では、クイズ目的の遠征としては一番の遠出である(もっとも、沖縄とか北海道での大会もあるんだが)。同じく参加するおぐのりさんの運転で、たかひでさんと共に一路仙台へ。
 途中休憩や仮眠を挟みながら、朝10時に仙台入り。しかしまだ時間があるので、近場のゲーセンに入ってひたすら『Answer×Answer』……ってところがクイズ好き同士の集まりらしくていいね。しかしおぐのりさんやたかひでさんは既にプロアンサー、かくいう自分はまだアンサー6段。うーん、普段どれだけ入れ込んでるんだろうか。1時間ほどプレイして、なか卯で昼飯を済ませた後に会場へ。
 開始は13時。参加総数34名を6チームに分けて行うチーム対抗戦だが、組み分けは最初のペーパーテストの成績で分ける。つまり実力差を上手いこと当分出来るはずなんだけど、自分が入ったGチーム・グリズリーズのメンバーは、先のたかひでさんも含めて中野さんとか矢崎さんとか、群馬クイズ愛好会の例会で会うメンバーばかり(笑)。何だろうねぇ、この奇遇。
 ステージは団体戦が4つ、個人戦が6つ。個人戦は一人一回だけしか参加出来ない(ただしチーム人数が5人の場合を除く)のだが、その内容というのが、「熱闘甲子園高校野球クイズ」「キネマの天地・映画クイズ」「通販グルメ近似値クイズ」「生没年月日人物当てクイズ」「札捨て3択21クイズ」「今日の出来事ニュースクイズ」……これはもう“映画クイズ”しかない! というかこれがやりたくて仙台に来たようなもんだ。
個人戦
 個人第1Rの高校野球クイズでは、矢崎さんがハイレベルな戦いを繰り広げていた。続いて第2R・キネマの天地がスタート。形式はこんな感じ。「邦画」「監督」「男優」「女優」「洋画」の各ジャンルに1P×3、2P×2、3P×1、4P×1、5P×1の計8問を用意。正解の場合は問題に応じたポイントが加算されるが、お手つき・誤答はポイント分マイナス+2回休み。なおジャンルは正解者が指定出来る。
 問題開始。第一問は邦画・1Pだったが「Q:松竹大船撮影所50周年を記念し、蒲田撮影所を舞台に〜」という問題を『蒲田行進曲』と言ってしまい(正解は『キネマの天地』。考えてみればこれがクイズの名前なんだよね)、いきなり−1と2休からのスタートになる。
 序盤は1P問題だけあって難しい問題も無く、答えも「高倉健」「市川雷蔵」とかそういうのが多いので、他の人達がどんどん答えを取っていく。かくいう自分は復帰後「Q:劇中で北大路欣也が演じた神田大尉の台詞“天は我々を見放した!”が/〜」『八甲田山』! これで0ポイントに戻すも、その直後の問題で「新藤兼人」という言葉が出てこずに(“新”と“兼”は出てきたんだけど……)再び−1と2休。その後「洋画1P」で『タイタニック』、邦画2Pで『もののけ姫』、男優2Pで「嵐寛寿郎」「笠智衆」を正解。我ながら渋いものを答えるなぁ。2P問題を使い切った時点でトータル6Pとなり、周りに追いついた。
 そしてここからは飛ぶ鳥を落とす勢いで解答権を奪取する。邦画3P問題「Q:シェークスピアの悲劇『リア王』を題材に、/」『乱』! 監督3P問題「Q:(前半忘れた)『幕末太陽伝』などを手掛け/〜」「川島雄三」!さらに監督4P問題「Q:怪獣王といえばゴジラですが、1954年に公開された第1作目で本編監督/を〜」「本多猪四郎」!!(ここだけは叫ぶように解答していた。というか、怪獣映画問題を外してたまるか) 俳優4P問題で「Q:マイトガイ小林旭、タフガイ石原裕次郎に続く/第3の〜」「赤木圭一郎」!(これはクイズ王カーニバルでも出た)、あと邦画4Pを答えてたはずだが忘れてしまった。これで計24P、ほぼぶっち切り状態になる。残るは5P問題……だが、これが全然分からない。しかしここはほとんどがスルーだったので助かった。結果、自分がトップとなり、グリズリーズにチーム点10Pが入ったのだった。
 ……いやまあ、序盤の2問誤答の時は正直どうなるかと思ったが、アラカン笠智衆を答えたあたりから火が点いた。自分でもテンションが上がってくるのを感じ、もう3P問題の頃には自分でも驚くほどの物凄い勢いに。やっぱり仙台来てよかったわ、マジで。
団体戦
 この辺はざっと紹介。
・「50問限定ローテーションクイズ」
 正解1P、不正解2休。獲得ポイントがそのままチームポイントになる。なおローテーションなので、正解を出したチームを除き1問ごとに解答者は入れ替わる。チームはポイントを獲得出来たものの、自分は地蔵のままで貢献できず。
「トーナメントクイズ」
 チーム対抗戦で6組→3組に絞り、最後は3組による全員勝ち抜けクイズを実施。正解した人から順次抜けていき、最終的にメンバー全員が正解した組が優勝。
 我がグリズリーズは1対1の対抗戦を勝ち抜き、そのまま三つ巴の決勝戦へ。しかしこの「正解した人から順次抜けていく」という形式は、やる側にとっては結構大変だ。最初のうちに抜けるならともかく、最後の方に残ってしまうと相当なプレッシャーになる。で、最後の方まで残ってしまうのだが、残り二人のところで「Q:現在放送中の大河ドラマ風林火山』の原作者は誰?」他チームも人数が減ってきた状態で、ボタンが押される気配無し。咄嗟にオープニング映像が頭の中をリプレイしたところでボタンをポン。「井上靖?」正解。これで我がチームは残り一人に。だがここからが大変なんだよね(このプレッシャーが分かるだろうか?)。結局相手チームが先に6人抜けを果たしてしまい、2位に甘んじる。
「ジャンル別イントロクイズ」
 各ジャンル6問だが、このジャンルが妙。「Yuu」「今時ドラマ主題曲」「最新ヒット曲」「ジャニーズ」「洋楽」「童謡」「娘。系」「ど演歌」「団塊フォーク」「アニメ」「CMソング」「懐メロ」「クラシック」「主催者セレクション」。参加出来るのは各チーム2名ずつ(途中交替可)。それにしてもYuuって何だ? と思ったら作詞が阿久悠の曲でした。なるほどね。後は先の映画クイズと同様に、一芸に秀でている方が有利。案の定、「娘。系」では一人で全問答える人がいた。そのための企画かい(笑)。しかしかくいう自分も「団塊フォーク」で2問答えている。一芸はいいが、相変わらず年齢不詳道まっしぐらだ。
 で、そのまま「懐メロ」にも参加したのだが……何とこれが全部戦前の唄。知るかこんなの! と思ったらそれでも正解する人がいる(しかも同じ人)。凄ぇ、東北オープンクイズってこんな大会だったのか! って、人のこと言えないね。
 「超ポイントクイズ」
 この時点でのチーム別獲得点数を基礎に得点の積み上げが出来るジャンプアップクイズ。5点×20、10点×15、15点×7、20点×5、30点×3の計50問で争い、正解すれば点数分がプラスされ、お手つき誤答はその分マイナスに加えて2休。問題を使い切った時点で最も点数が多いチームが優勝。なお1チームにつき早押しボタンは2つのみで解答者は1問毎に交代しなくてはならないが、制限時間内ならチーム内での相談は可能。一発逆転のチャンスが十分にある最終ステージなのだ。
 この時点でEチーム・イーグルスが頭一つ抜け出ていて、後はウチのGチーム・グリズリーズも含めてほぼ団子状態。そして50問、激しい混戦の中で一度はグリズリーズがトップに躍り出るが、最後の30点問題をCチーム・カブスが正解し、大逆転勝利。惜しくも2位に甘んじる。
 ……何とも悔しい結末では合ったが、しかしまさか「キネマの天地・映画クイズ」でここまで炸裂出来るとは思わなかった。時間は既に19時過ぎだが、懇親会は20時半からなので今のうちにホテルにチェックインしておく。ところが何と、おぐのりさんも同じトコを予約していた。荷物を預けて会場へ。23時近くまで飲んだり食べたりして、その後解散。ラーメンを食べに行く人、カラオケに行く人、そしてゲーセンでクイズをする人に分かれる。かくいう自分は眠くなったのと翌日に備えるのとで、コンビニで甘いモノを買い、歓楽街の中をパク付きながらホテルへ戻る。ひとっ風呂浴びてテレビ点けながらボケーッとしていたら、いつの間にか寝ていた。