クソゲーで遊ぶ

 ……その「クソゲー」という言葉を作ったのはみうらじゅん氏らしい。映画に「馬鹿映画」があるように、ゲームにも「クソゲー」が存在するわけで、どちらの場合でも、噂に聴くだけならまだしも、実際に観るなりプレイするなりしてみて「……(無言の怒り)」だけが残る場合のことが多い。たまに「あれ、意外といけるじゃん」てなこともありますけどね。
 今回は実際にプレイしたヤツから。

・『スペランカー
 プレイしている間ハラハラしっ放しの地底探検アクションもの。何がハラハラって、噂の通り主人公が余りにも弱すぎ!段差をちょっとでも踏み外そうものなら、即死亡。僅かな操作ミスでも命取りという、実に難しいゲーム。一応、お化けが出てきたり、爆弾で壁を壊したりして、最終的に次の面へ行く為に必要な鍵を探すという探検要素はあるものの、それ以前の問題があって探検どころではない。主人公が死ぬたびにかかる「♪てんけ てんけ てんけ てんけ てんてんてん」という能天気なBGMが、頭の中からリフレインしてしょうがない。何とかしてくれ。
・『暴れん坊天狗
 凶星の影響で荒廃したアメリカを救うために立ち上がったのは、平和への願いによって動き出した……天狗? 設定からしてもはやぶっ飛んでいる。横スクロールシューティングの自機が天狗の面で、とにかく建物をぶち壊し、かつ「HELP!」と叫んで落っこちていく人を助けるとパワーアップ。面ボスとして自由の女神モドキが現われるという、タイトルからは予想も出来ないビジュアルが炸裂しまくり。原色バリバリの画面構成も今観ると衝撃度大。フォローとして、BGMは良かった。かのみうらじゅん氏もこのゲームは大好きらしく、かつて「『暴れん坊天狗』をアメリカ人にやらせてみよう!」という企画をやったことがある。意外にも受けたそうだが。
・『ゴジラ・ジェネレーションズ』
 立つんだ!湯川専務も懐かしいドリキャス作品。ゴジラを操って街を大破壊!出来ると聴いてはいたが、これが実につまらない。第一相手がスーパーXは燃えない。ゴジラを倒す側なら十分燃えただろうが、ゴジラ側ではカタルシスも何にもなし。いさぎよくリアルなCGの怪獣格闘系にした方がずっと面白かった思うが。唯一嬉しいのは映像特典のゴジラ全作品予告編集。
・『いっき』
 OPの余りにも小さなタイトルロゴが気になってしょうがない。一揆の話なのに敵が忍者。アクションもそこらへんにまかれた小判を集めること……って、やっぱり一揆じゃない!アイテムの竹やりを取ると、当初持っている鎌よりも攻撃力が落ちる。何で置いてあるのか分からない。罠か?

 ちなみに今「テトリス」の帽子版「ハットリス」をやってるんですが……面が進むと物凄く重ねづらい帽子とか登場して苦労します。シルクハットだけでも大変なのに、そこに三角コーンのやつとか王冠(重ねられないので場所をとる)とか出てきてもう大変。画面から消すには縦に5個積むという方法しかなく、連鎖とかがないのも痛いがこれは帽子の形状からして無理か。それでも上の4つよりは楽しめたかも。