キル・ビル vol.1 ★★★★

 ブライド、オーレン・イシイ、ゴーゴー夕張の眼が良い。怖いが、美しいのである。オタクオタクとか言われているタランティーノだが、そう思わせといて実は相当上手い描き方をする人間だと分かった。血が出たり腕が吹っ飛んだりするシーンではわざとリアルにしてないが、俺にとってはそっちの方が逆に痛そうに見えるんだ。だって、斬られた人が凄く痛そうにしてるんだよ? 映画で「痛さ」を表現するのに必要なのは技術じゃないのだ。深作欣二はそういう人だったはず。