右足の親指と小指

 2週間前、右足の親指が痛むので近所の医者に行ったら「爪の巻き込みですね」と言われる。とりあえず炎症を抑えるための飲み薬と塗り薬をもらうが、どうも治りが悪い。仕方が無いので別の皮膚科専門医に診てもらうことにした。それが今日。やはり巻き爪と言われ、その巻き込み部分を切ってもらう。これが痛いこと痛いこと……。いやこの痛みはむしろ炎症を起こしているからだが、大の大人が思わず顔をしかめるくらい痛かった。
 とりあえず治療を終えたところで、今度は分厚く変形した小指の爪を見せた。「どうなんでしょう?前の医者では“爪白癬ではない”と言われたんですが……」
「どんな検査しました?」「切った爪を試験管に入れて……」「その場では顕微鏡とかで見なかったんですね」「そうですが」「普通ならやるはずなんですけどねぇ。じゃ、爪削ります」ちょいちょいと採取して、それをプレパラートに。
「ふうん……(顕微鏡を覗きながら)水虫菌が沢山いますね」
「え?」
「間違いなく爪白癬です」
 うひゃあー。とんでもないのを抱えてしまったようだ。というか、自衛隊でうつされたんだよな、これ。
「飲み薬で内側から直す方法がありますけど、小指ですから時間がかかりますね」「半年とか?」「1年は見た方がいいでしょう」「長いですな」「塗り薬で外側からというのもありますが、これだと確実に直るとはいえません」「じゃあ、飲み薬ですか」「そうですが、まずは親指の方が先決ですから、爪白癬はその後ですね。副作用で肝臓が変になる可能性もあるので、血液検査も必要なんです」
 うーん、水虫一つでこうも大きくなるか。長い戦いが始まるようだなぁ。