自己責任以前の問題


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00000748-jij-soci

 以前も、各界の著名人等が結束し、自衛隊派遣を違法として1日1回地方裁判所に提訴した事件があった。何とも理解しがたいし、他の裁判の邪魔だ。「止めてもらえたければ自衛隊を撤退させろ」という何とも理不尽かつ自分勝手な主張に、耳を貸す必要は無かろう。


 その訴訟もどうなったか忘れたが、今度はこれだ。この場合はなおさら理解出来ない。いや、理解しろといっても無理だ。昨今のイラク情勢からして、今さら「自衛隊非戦闘地域にいるかいないか」ということを問うのは問題外だし、そもそも訴えた本人が危険だということを承知でイラクに行ったのか?
 例えば、どこかの家で火事が起きたとする。その火を消そうと誰かが火の中へ突っ込んでいった! が、「助けてくれー!」と声がするので大慌てで救助。幸い致命傷には至らなかったが、助けられた本人はというと「こんな目にあったのはあの家で火事が起きたからだ。家主を訴えてやる!」と言う始末。こんな事件があったら、誰もが「はぁ?」と首を傾げるだろう。それと同じことだ。
 

 確かに、国には危険に陥った自国民を助ける義務はあるし、火事に自分から突っ込んで行った人間がいたとしてもそれは同じだ。だがこれでは、自分自身の善意が自らの怪我として帰ってきたにもか関わらず、それを認めずに責任転嫁して、火事を起こした当人を非難しているようにしか見えない。イラク日本人拉致事件での被害者パッシングが相当なまでに繰り広げられ、今はそんなでもなくなったか、と思った時にこれだ。今回訴訟を起こしたことで、あの事件から何も学んでいないことをむざむざ証明しているようなものではないか。

 また叩かれても、私にはもう責任持てません。