まとめてなかった夏の特撮オフについて

 夏もとっくに過ぎたというのに、某特撮オフにて上映されたネタを全然整理していなかったことを思い出した。なので、記憶を頼りにつらつらと書きます。

 「ミニモニ。星人対バルタン星人」という何とも妙な取り合わせのコント。恋のダンスサイトを踊り「セクシービーム!!」とか言って攻撃するが、全然効かない。最後は、チョキしか出せないことに気づいたミニモニ。がジャンケン勝負で勝つというベタベタなオチがつく。

  • 空中都市008「北極圏SOS」

 NHK製作の人形劇だが、これは掘り出し物!北極圏の利用を推進すべく、地底のマグマを利用した温暖化施設と寒流をせき止めるベーリング海峡ダムを全世界の科学力を結集させて完成させる。かくして温暖になった北半球、ところが突如発生した地震により施設が破壊、ダムも決壊してしまい、近くを航行していた観光船が氷山の中に閉じ込められてしまう……という、下手すればサンダーバードがやってきそうなシチュエーション。特撮も本格的で、妙に凝ったSF設定が気になっていたら原作が小松左京。納得。ちなみに音楽は冨田勲

 深夜放送時代の「トリビアの泉」でも紹介されたネタについて。マシンガンに関しては本編でも一話を割いてその誕生秘話をじっくりと描いている。より強い武器を作ろうとする堺のとある鉄砲職人と、強い武器を必要としなくなった幕府との間に軋轢が生じ、幕府はその職人の始末を拝一刀に依頼する。で、ちょうどその時職人は連発銃の設計図を完成させたばかりだった、というもの。その威力たるや凄まじく、取り囲んだ役人達をあっという間に皆殺し。その情け容赦の無さは必見だ!

  • サンダーマスク3本立
    • 第1話「見よ!暁の2段変身」
    • 第26話「さらば勇者輝く星よ」
    • 第19話「サンダーマスク発狂」

 かつて音声が出ないままだったネタの再上映(音有り)。しかし音があったところで評価が変わるわけでもなく、むしろ台詞がはっきりしたことでなおさら変な作品だということに。どれだけ変かは、この間「サンダーマスク発狂」で散々書いているからいいですよね、もう。

  • 恐竜探検隊ボーンフリー第10話「少年と恐竜の詩」
  • 鉄人28号・京都編

 つい最近まで放送していたアニメ版から。京都が舞台の前・後編仕立てのエピソードだが、これがまた怪奇大作戦の「京都買います」へのオマージュだらけ。なにせ重要な鍵を握る女性キャラが、尼さんの格好で出てくるという時点で「美弥子かよっ!」って思ってしまう(←元ネタを知らないと分からないツッコミでスミマセン)。この回だけエンディングはチェリッシュの「なのにあなたは京都へゆくの」……これ、現在、愛唱歌です(笑)。

 上の元ネタ。はっきり言ってまともなアングルが一つも無い、実相寺昭雄演出前回のエピソード。その芸術度は、ゴールデン時間枠で流すような作品ではないくらい。

    • 第15話「24年目の復讐」

 天本英世が出演しているということで上映。舞台となるのは横須賀沖の猿島だが、ここはゲルショッカーの結成式があった場所でもある。天本さん繋がりか?

  • これが円盤UFOだ

 東映まんがまつりで公開された実録UFOアニメ。要は、UFOに関する有名なエピソードをアニメで再現しながら、UFOとは、宇宙人とは何なのかを解析するという矢追純一スペシャルみたいな作品。アーノルド氏が始めて“ソーサーのように飛ぶ物体”を目撃したエピソードや、ヒル夫妻がUFOにさらわれた事件までが次々とアニメで再現される。監修はあの南山宏なので、「本当にUFOはいないと言い切れるだろうか?」というあいまいなエンディング。

 ゴッドマングリーンマンと同じ枠で製作された5分間の時代劇ヒーローもの。先の2本と比べればはるかにドラマ性があるが、だからといってそんなには褒められないし、そのユルさは相変わらず。それにしても、牛若小太郎の顔の部分もちゃんと作られてたんですね。自分は演じてる人がそのまま顔を出してるのかと思ってました。

  • 怪獣王子第14話「皆殺し!!怪獣島」

 鳥人軍団シリーズのラストの回。ネッシーと敵怪獣の激闘もそうだが、この『怪獣王子』ではきちんと自衛隊も動いているのが特徴。で、なぜか日本刀を持ったレンジャー部隊の男が登場するのだが、よく見たら山口暁=ライダーマンの人でした。

 「ドリフのお化け屋敷!エイリアン殺人事件」より。志村けんの前にだけお化けが現われるという定番ネタだが、怖がらせ方に工夫がしてあるあたりに関係者一同の熱意が分かる。それでもキッチリ笑わせてくれるのもいいね。残念ながら「志村ー!後ろー!!」はそんなに出てきませんでしたが。

 宇宙から飛来した怪奇隕石アクマニヤが、とある団地に憑依して次々と怪奇現象を起こす! 放映時期は11月だというのに、その恐怖描写は真夏の怪談特集でも組めそうなくらいインパクトがある。タンスを開けようとしたら緑色の手がグワーッ!!蛇口をひねったら真っ赤な血がドバーッ!!お母さんが天井に張り付いたキャーッ!!ってな感じ(ホントです)。誰が監督したのかと思ったら、何と中川信夫

 タロウのイメージを覆さんばかりのエピソード。次々と巻き起こる吸血殺人事件にはある花が絡んでいたが、その花を配って歩いている女の子がいた。画面や話のテンポはいつものタロウだが、孤児の悲しみや自分を捨てた親への恨みをキッチリ描いた異色作。女の子が金切りバサミをチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキ……。

 要はアンギラスキングシーサー。くったくたになった着ぐるみのアンギラスは早々に退場し、肝となるのはやはりキングシーサー。そして「ミヤラビの祈り」!唐突に始まる音楽にみんな爆笑していた。「あの映画はあのシーンだけムード歌謡状態になるんだよなぁ」そうだよなぁ(笑)。