谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座 ★

 「にっかつ」と名乗る前の日活末期の映画。いくら企画に困り果てたからといって、何で谷岡ヤスジを実写でやろうと考えるのか? その時点で既にこの映画がバカであることが分かるが、話はもっとバカ。漫画をそのまんま実写にしているので、鼻血ブーはもちろんのこと、歯は飛び出るわ、パンツは丸見えだわ、頭に刃物は刺さるわ、女はスッポンポンになるわとやりたい放題。漫画に輪を掛けたようなナンセンスさは逆の意味で凄いが、誉めたものではない。そして何といっても凄いのは、例の「アサーッ!!」と叫ぶムジ鳥を演じているのが宍戸錠だということ。主題歌の「ヤスジのオラオラ節」も聴けば聴くほど脱力すること必至。