両方とも凄いキャラ

 先に公表された長者番付の俳優タレント部門では第1位がみのもんただったわけだが、それ以外を観てみると、お笑い関係が6人もいるうえにしかもコンビが揃ってベストテン入りしている。とんねるずのタカさんノリさん、ダウンタウンの浜ちゃんと松ちゃん、そして爆笑問題の太田と田中。爆笑問題に関してはまだ二人一緒に仕事をすることの方が多いが(それでこの順位は見事!)、とんねるずダウンタウンはもうピンでの活動もかなり多いだろう。
 そこで気になるのがお笑い芸人達の行く末だ。最初からピンでやってる青木さやかとかはいいだろうが、複数だったのにいつの間にか片側だけ売れてしまい、もう一人の存在感はどこへ? という事例は数知れない。80年代の漫才ブームを思い出して欲しい。紳助・竜介島田紳助だけが、のりお・よしお西川のりおが残った。島田洋七・洋八も洋八の方がまだ存在感がある。ツービートなんか、ビートたけしの方が凄すぎたおかげでビートきよしの立場が無くなっている。
 今でいえば、DonDokoDonはぐっさんが、雨上がり決死隊は宮迫が、アリtoキリギリスでは石井が頑張っている。しかし、彼等の相方はどうしたのだ(とはいえ、消えてなるまいとする蛍原の必死さは買おう)。いつだったかフォークダンスDE成子坂のツッコミの方(村田渚)が「爆笑オンエアバトル」にピンで出演したはいいが、ギリギリで合格したネタの寒さといったら……。観終えた後「そうか、彼は相方の桶田敬太郎ありきだったのか」とフト思ってしまったことがある。もっとも、両方ともキャラが立っててもパッとしない人達も多いけどね。
 コント55号、西川やすし・横山きよしのような例はごく稀だ。よくぞこの二人が巡り合ったもんだ、と思えば見方も変わってくる。さて、明日にはどんな芸人がどんな笑いを提供してくれるかな? と期待して待つ。