おっさんですか、シャアですか。

 先日書いた「怪獣から逃げる夢」を母親に話したら笑われた。「倒す夢は見ないの?」とのことだが、改めて思うに、俺はヒーローになるより逃げてる人になる方が面白いと心の深いところで考えてるんじゃなかろうか。そうだ、きっとそうに違いない。逃げて、逃げて、また逃げて、上手いこと生き延びるという結末を望んでいるのだ。
 夏にやったシネスケのオフ会で、id:kionaさんがスピルバーグの『宇宙戦争』を「あれは怪獣映画だ」と評していたが、全くの同感だ。主人公のトム・クルーズがひたすら逃げ惑っていたあの映画は、必然的に「逃げる人達」ばかりが登場することとなったのだが、結果として迫り来るウォー・マシンから逃げるという描写が、怪獣映画のそれと上手いこと重なるのだ。“人々の逃げっぷり描写ランキング”を付けるとすれば、『宇宙戦争』は間違いなく上位にランクインするだろう。
 昨今の怪獣映画ってのは、どうもそういう“いい逃げっぷり”が少ない。いや、逃げてはいるが逃げ方が足らない(『ガメラ3』の渋谷は「逃げ」とはちょっと違うし……)。うかうかしている間に、スピルバーグに先を越されてしまった気がする。ココは一つ、樋口監督の『日本沈没』でどういうパニック描写になるかを一応期待しておく。

おっさんボートでヘーコラホー。

 おや、ビクターの「もすかう」よりもこっちの方が先にリリースされたか。しかも曲目は「めざせモスクワ」と「ジンギスカン」だけと実にシンプル。ビクター版の精細がまだはっきりしないのがもどかしいが、まだ内容を詰めているのだろうか。これで「前に出たのと一緒です」だったらちょっと悲しい。おまけ映像とかキボンヌ。