特撮三昧の記録

 昨日参加した特撮オフは既に18回を数える長いもので、年に3回開かれているのだが、よくもまあここまで濃いネタが出てくるものだと不思議に思う。これだから特撮は止められない(笑)。今日の日記は、自分が初参加した第5回のラインナップを、記録の意味でも残しておこうと思う。といっても、以前まとめた奴を転載しただけですが。

  宮内洋がゲスト出演。母親を殺されたショックで記憶喪失になった息子を連れ真犯人を探す刑事、という役なのだが、時期が時期だけに、ほとんど快傑ズバットみたいなキャラで登場。はっきりいって主役を食っており、ヒーローが樹海で迷うという情けなさと十分対比になる。しかも、スパイダーマンの仮面を剥がそうと企んだ女幹部だが、何枚剥ぎ取っても同じ顔が出てくる。お前はラッキョウか!

  「タイムを暗殺する」という言葉の謎を暴くのが話の筋なのだが、そのきっかけが新聞記事というのはどうだろう。もともとかなりハードなSFなだけに、明るく楽しい主題歌やナレーションをくっつけて、放送局が何とか『サンダーバード』と同じノリにしようとした苦労が伺える。EDではキャプテンがいかに不死身であるかを延々とイラストでつづるが、サメや毒蛇に襲われたり、どこかのビルから落とされたり、鮫のいる海に放り込まれたりと大変だ。

  • 戦え!マイティジャック第17話「逃げたぞ!それいけ!捕まえろ!」

  サブタイトルからして情けないが、中身もヒドイ。逃げ出したロボット・ナナちゃんを、マイティジャックの面々が捕まえようと奮闘するという話だが、しょうもないギャグシーンの連発で笑うに笑えないエピソード。オチもコテコテすぎる。話によると、最初の数話はスポンサーがつかなかったそうだ。納得。

  デザインからして凄いのだが、ライダーマンや初期のシルバー仮面と同様にあごが丸出しなのだ。しかも巨大で。ラストシーンは燃え盛る倉庫街をバックにヒーローが仁王立ち。おい、火を消せよ、火を!

  「ウルトラファイト」のミラーマン版だが、知らない怪獣ばっかり登場するうえにナレーションがなげやりで、観ていてどうでもよくなってくること請け合い。サブタイトルも変。「ミラーマンを総括せよ!」って何?これを見ると、ウルトラファイトがどれだけ傑作なのかが良く分かる。

  • スパイの情熱

  旧ソ連製アニメ。冷戦時代に作られたということだが、敵はどうやらアメリカではなくドイツらしい(西側?)。笑えるシーンもあったのだろうが、ロシア人とはツボが違うのかイマイチ受け入れにくい作品。

  • 円盤戦争バンキッド第18話「ブキミ会議をぶっとばせ!」

  子供達にブキミ星人を惚れてしまう薬「タマタマ」をばら撒く作戦を日本で行うにあたり、宇宙語が飛び交う会議室で「ここは日本だから日本語で話そう」と提案する。律義なのか何なのか。それはさておき、この番組の主題歌はなかなかカッコイイ。気になってCDを探し回ったことがあるくらいだ。

  • 恐竜大戦争アイゼンボーグ第3話「恐竜軍団!恐怖のねずみ作戦!」

  赤いねずみを音波で操リコンビナートを破壊しようというのだが、聞いたことも無い習性を利用されて勝手に死んでしまう。それを操っていた恐竜はどてっ腹をドリルでぶち抜かれて大爆発! むご過ぎる。

  • サンダーマスク第13話「はるかなる銀河の果て」

  サンダーマスクが倒されて人類大ピンチという回なのに、女の姿でムチを振り「私の奴隷になれ!」と迫る敵幹部がまるでSMの女王。また科学者が何かにつけて3万ボルトを使いたがる。全然緊迫感の無い盛り上がり方。話には聞いていたが……。

  • 緊急指令10−4・10−10第話「」

  ミニラを演じた小人のマーチャンが宇宙人役で出演。これが結構強いのだ。今ではこの名前が放送的に良くないらしく(余計なお世話だと思うが)、ただ「マーチャン」と呼ばれている。

  北海道苫小牧市にある“白鳥湖遊園地”を紹介。全て手作りの遊具だが真っ直ぐ飛ばない「アーチュリー」、ぶつかって壊れないようにスピード差をつけたマシンの「ゴーカード」、大人用と子供用のバットの長さが一緒の「BATTNGセンター」、標準が横に振れない大砲ゲーム(的が怪獣)がある。そして園内に点在する漫画キャラの中に「パー子ちゃん」と。「オバQの妹です」ってそりゃP子だろ!

  • 日本一の男の中の男

  谷啓を接待した植木等がなぜかゴジラの映像をバックに歌う。といってもほんの数秒だが。ちなみにこの作品では若き日の平尾昌晃が「若いってすばらしい」を歌っているシーンもある。

  特撮モノからCMまで、天本英世の怪演ぶりを総まとめ。特筆すべきは『殺人狂時代』(岡本喜八監督作品)で、大日本人工調節審議会なる殺し屋組織のリーダー役。こんな役、この人以外に誰が出来るっていうんだ?

  余りの話の濃さに「これが本当に30分番組か?」と思えるほど。評価が高いのにも納得だが、しばしばヘンテコな演出も。主人公からデートをすっぽかされた女性がオルガンで「待ちぼうけ」を演奏するのは、気持ちは分かるが凄く変だった。

  • 流星人間ゾーン(話数は失念)

  ヒロインの防人蛍特集。しかも彼女がピンチの回を上映。蛍に化けて防人家に浸入し暗殺を図る敵だったが、父親のブラックコーヒー好きを知らなかったことから逆に怪しまれる(最初から調べとけ!)。おまけは蛍の映像・特別編集版だ!

  バンダイウルトラ怪獣シリーズ人形のCMでは1分ほどの短編『ウルトラマンナイス』が放映されている。家族ぐるみでGUTSのごとく怪獣に立ち向かい、お父さんがウルトラマンに変身するのだ。安心して観ていられる作品。

  赤青二色分解による立体映画。そこでわざわざ赤と青の色セロハンを配布しての上映となったが、どういうわけか飛び出てこない。確かに、青というよりは緑みたいな色だったことはあるかもしれないけど……。

  放映当時のCMから。劇場版に登場したゼロエックス号は当時で¥1400! 今ならこの10倍以上はするだろう。

  第1回放送は何と今までの10大戦隊が勢揃いして応援に駆けつけるという凄いもの。でも応援するだけなんだよね……。

  卒塔婆で宇宙人を殴るという罰当たりなシーンがあることで有名な回を上映したが、さらにOP映像は納骨に向かう葬式の参列者というもっとひどいモノ。この映像で「♪シルバー仮面は〜さすらい仮面〜」と歌われてもなあ……。

  唐沢なをき氏も驚いたほどのヘンテコ作品。特に何もしていない怪獣の前にヒーローが現れて叩き合いをするだけなのだ。怪獣ゴロザウルスの着ぐるみもヨレヨレで、ミニチュアは置いてあるだけで全然壊さない。ヒドイ、本当にヒドイ。

  先に紹介した『ゴッドマン』の後番組。いくらか予算も増えたのかミニチュアの数も増えている(でも壊さない)。それなりに話は濃くなっているからまだましだが、ラーメン丼みたいなヒーローのデザインは何とかならなかったのか。

  知る人ぞ知る例の回を特別公開(海外版とLP盤収録のドラマから画像と音声を足している)。前々から気になっていた回をついに観ました。感想は……これだったら「死神の子守唄」の方がもっと深く……う〜む。