新宿〜東武日光に特急が走る!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041004-00000144-kyodo-soci

 驚きのニュース。湘南新宿ラインを利用し、交点となる栗橋駅に渡り線を新設してそのまま日光に直通させる特急とは、さすがに思いつかなかった。1日4往復とあるが、これは妥当な線だろう。小田急線→JR御殿場線直通の「あさぎり」も同じ本数だしね。

 それにしても共同で特急を走らせるとは、相当な歩み寄りだ。JRがまだ国鉄だった頃、東武は日光方面への観光客輸送でシェアを争うライバル同士だったのだ。言うまでもないが、結果は東武の圧勝。JRに関しては、過客期に臨時列車を出す程度だったのだが……ここへきて新たな展開を見せた。
 日光・鬼怒川方面の観光を一手に担っている東武だが、その路線は東京の中心部からやや外れた地区を走っている。さらに乗客が多いであろう東京と埼玉の停車駅は、起点の浅草、北千住、春日部の3つで、このうちJRとの接点があるのは北千住だけだ。東京や上野からならまだいいが、新宿、渋谷からとなるといささか距離がある。どんなに乗り継ぎが良くても30分以上はかかるだろう。これでは東武に乗るまでが遠い。
 そこで直通特急の出番。新宿、池袋、大宮と、多数の乗客が見込める駅ばかりで、東武としてもこのエリアをカバー出来るのは嬉しいはず。JRとしても、東武の独占状態だった地域に自社の特急を入れられるというメリットがある。つまりこの直通運転には、お互いに相当な期待をかけられるのだ。

 しかし個人的に面白いと思ったのは、使用する車両。JRは現行の特急車両を改造したものを使うそうだが、東武スペーシアをそのまんま使うとか。てことは、新宿にスペーシアが入線するのか? 凄い話だ。