中国の教科書って……

 で、ちょっと気になって調べてみたのだが、さすが中国。もともと共産主義国だけあって、教科書は共産主義を叩き込むための道具だ、と批判されまくっているのだ。今回の事件からも分かるように、日本叩きがされているのは言うまでもないが、それ以外のところでもとにかく歪曲だらけだという。

 これって、日本が「昔から他国とは一度も戦争してません」と言うくらい嘘だ。秀吉の朝鮮出兵とか日中戦争くらい、こっちはきちんと教わってるぜ!

 おいおい、じゃあなんで「オキュパイド・ジャパン」なんだよ?

  • 1950年代に毛沢東が断行した「大躍進」の政策失敗で三千万人も餓死した事実は教えない。

 自分に都合の悪いことは抹消するのが共産主義らしい。それとも、山ほど人がいる中国にとって3千万人は大した人数じゃないとでも? それ以前に、大躍進が失敗したと思ってないのかもね。

 逆だ、逆!
 とまあ、このようにひどい有様。これに比べたら、日本の教科書なんてずっと気を使って書いてある方だと思うのだが……と、ここで気が付いた。
 ひょっとしたら、中国の人達は、日本の教科書システムを誤解してはいないか?
 考えてみてほしい。各都道府県(および市町村)にはそれぞれ教育委員会があり、どの教科書を採用するかは彼等によって決められる。当然、どこの会社のものを選ぶかは自由であり、それゆえ、転校した先の教科書が全然違うやつだったので困ってしまった、なんて事例はざらである。つまりこのシステムがある以上、「新しい歴史教科書」で授業を受ける機会は限られるものとなり、どこの教育委員会も採用しなければ、「作る会」の主張は表に出ない。
 しかし今回の反日行動を見る限り、中国の人達は、日本人全員が「新しい歴史教科書」で授業をする、と思い込んでいる節が無いか? 共産主義なのだから、教科書はどこへ行っても同じ……という認識だからこそ、この様な事態を招いたのではないか。これがもし当たっていたら、反日反日といっている奴等ほど日本を知らないことになる。残念だが、そうじゃないんですね。やっぱり、愛国心が変な方向行っちゃってるよ、これは。