日本では数冊、では中国は?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050424-00000034-kyodo-pol
 http://d.hatena.ne.jp/arama-daisuke/20050415でも触れたが、中国の歴史教科書はやはり1冊(1種類と呼ぶべきか)しかないらしい。となると、中国人の思い込みもあながち間違ってはなさそうだ。
 ちょっと調べてみたら、日本の歴史教科書はまず「新しい歴史教科書」の扶桑社以外にも、帝国書院清水書院、教育出版、東京書籍、日本文教出版日本書籍大阪書籍……。うーん、何か懐かしい名前ばかりだ。自分の時は、確か地図は帝国書院で、社会は日本書籍だったはずだが、探すのが面倒だからいいや。とにかくこの通り、我が日本では教科書はバラバラなのだ。
 それに対して中国は国定(これでははてなキーワードの“くにさだ”に引っ掛かるか?)教科書であり、反日思想の土台は中国政府が作ったようなものなのだ。当初中国側が大した対策を採らなかったのも「まあウチではそういう風に教えてるから、こういうこともありますよ」と余裕を決め込んでいたのかもしれないが、余りにも大事になり「ちょっと待って、違う違う!そういう風に教えたけど、それはやり過ぎ!中国のイメージが悪くなるから止めてくれ」……と大慌てしているようですな。
 で、これからどうなるのだ? 全日空の中国キャンペーンCMが全然流れなくなったのも、ひょっとしてこのせい? 何の疑問もなく「あ、中国行きたいなぁ」と思えるような関係になりたいもんですね。ただ唐沢俊一氏が日記で、
「(前略)あんなもの、報道されればされるほど中国政府の国際的信用が落ちるわけだし、どうみたってバブルで足元のあやうい今の中国ビジネスなんかからは さっさと手を引いた方が日本企業のためでもある。食玩などはもうかなり前から、中国は作業員の手間賃が上がりすぎて使えないと、次の持っていき先を探していたのではなかったか。」
 ……はじけた時が怖いな。まあ原材料の輸入先としてのお付き合いは出来るから、その時は逆に日本人が歓迎されたりしてね。