あの人質事件から2年。

http://blog.livedoor.jp/noriaki_20045/
 当時18歳だったあの今井君が「気持ちに一区切りが付いた」という理由で、今までに寄せられた誹謗中傷の手紙をブログで公開している。ただ自分が覗いてみた時はあまりの混雑ゆえ、拝見することすら出来なかった。皆、どれだけの批判が寄せられたのか興味津々なのだろう。
 ここで一番問題となるのは「匿名による誹謗中傷の卑怯さ」のはずなのだが、この今井君のブログに寄せられたコメントというのが、どうにもこうにも論点からずれている。そもそもああまで批判が集まったのは、家族の公私混同振りと、人質3人の反省の色の無さではなかったか。あの事件が日本中を心配させたということに、彼等は気付いているのだろうか? このブログだけ読んでるとどうもそんな気がしないのだが。
 ……いやむしろ、改めてあの事件を振り返ってみて気付いたのだが、ああまで非難が集中したのは、人質本人よりも家族の言動の方ではなかったか。政府が対応に苦慮している中で、上京してまで自分達の主張を訴えようとする様子がをニュースで流れた時は「気持ちは分かるが、ちょっと待てよ!」と、見ているこっちが引くぐらいの印象があった。事件当初はまだよかったが、この報道を境にして世間体での風潮も変わってきたようである。
 とはいえ、ああいう時に冷静でいられる人間がいたとしたら、それはそれで逆に引くかもしれないが。