今週の笑点・6月25日付

 歌を歌うと相変わらず調子外れの山田君。挨拶で「娘に誕生日プレゼントを聴いたら“妹が欲しい”。けいこ、頑張ろうね!」。このネタ、確か13年前に録画したビデオにもあったのだが、その娘さんの歳はいくつなんだろうか。ちなみに山田君は今年で50歳です。
・1問目:梅雨時川柳。傘を手に持ちいろいろな仕草をしながら川柳を作る。
 楽太郎「アメリカの 傘に守られ 50年」傘だとこういう日米の政治ネタもよく出てくる。たい平「人ごみで 急に開いたら アンブレラー!(危ねぇなあ)」これはよーく聴かないとダジャレだと分からず、会場の反応もジワジワと広がる感じ。そのたい平「骨ばかり 見てたら司会者 想い出す」。なぜか一緒になって拍手していた昇太だが、巻き添えで1枚取られる。こういう答えは楽太郎もいいそうだが、むしろ最近は歌丸死亡ネタの方が多い(今回は「歌丸の 通夜に降り出す 涙雨」)。その楽太郎、最後に木久蔵以外全員に傘をささせて「木久蔵を 抜けば白波 五人衆」。見得が決まって1枚。
・2問目:「銀座カンカン娘」のように「●●娘」という呼び方がある。まずヒントを言い「何娘?」と聴かれたら、カンカン娘のメロディーの替え歌で答える。
 ここでは答えの面白さよりも問題途中で話が暴走したところに注目したい。昇太がたい平のことをネタにして、たい平が怒ったところを楽太郎が「待て待て、俺たち若い者が仲間割れはやめよう」と仲介。このところ急に“若手3人組”を結成した楽太郎だが、両脇に若いのが入ってまだ年寄り扱いされては困ると必死のようだ。それに対して木久蔵が「三人でNHKに行け!」なぜにNHKなのだ。オンエアバトルにでも出ろということか?
 これが歌丸の笑いを誘って木久蔵に1枚。歌丸「答えより私語のほうが面白いね」すかさず木久蔵「死後はあなたでしょ?」大爆笑した若手(?)三人が持っていた座布団を1枚ずつ木久蔵に進呈。いやはや、この返し方は見事。木久蔵がどれだけ計算された馬鹿なのかが良く分かるだろう(馬鹿を計算出来るほどの天才)。歌丸「山田君、5枚持ってきなさい」とお返し。結果として四人の座布団が一気に剥ぎ取られた形に。
・3問目:歳を取ると身体のどこかしらがおかしくなる。おばあさんになってどこが変かを言い、「困ったね」と答えるのでさらに続ける。
 新聞ラテ欄の「大喜利メンバー体調不良」はこれのことだった。そこにお約束のお爺さんお婆さん問答ネタとくれば面白くないわけが無い。たい平「膝が痛くて痛くて」歌丸「困ったね」たい平「座布団を重ねて敷かないと痛くて痛くて……」前の問題で取られたのを早速ネタに。コレに同調した楽太郎、昇太も「痛い痛い痛い……」。が、歌丸「山田君、1枚持ってって」そう甘くは無い。たい平「痛い痛い痛い……」だがたい平も黙ってはいない。「肘が両方とも痛むんです」「困ったもんだね」「山田に突き飛ばされた後遺症ですよ」お約束をネタにしてようやく1枚。
 楽太郎「血液検査の結果が良くなかったの」「困ったね」「黒血球が増えて」腹だけじゃなくて血まで黒いのか。というかヘモグロビンが錆びたのか。木久蔵脚気がヒドイんですよ」「困ったね」「相撲を習おうかしら」歌丸「かっけよい、って言うんだろ」木久蔵「そう」。その隣の好楽「耳が遠くなってきてね」「困ったね」「……え?」「困ったね!」「……えぇ?」「困ったねー!」「……えぇぇ?」これは歌丸お約束のネタだったが、それを好楽がやるとは予想外だった。3枚取られる好楽だが、最後に取られるのもお約束であった。
 最後は楽太郎「触るとそこら中が痛いんですよ」「困ったね」「指の骨が折れてたの」。そりゃ痛いわ。