第6回24時間イントロクイズ参加!の続き。

 都内の某カプセルホテルで一夜を明かし、再び会場入り。さて2日目の内容は……
・超ウルトライントロドン!
 演奏時間はたったの0.5秒! しかしこれでも正解はちゃんと出るのだから、人間というのは凄いものだ。採点方式は昨日と同じ。全参加者は3組に分けられ、その3組目に登場。押し負け数回の後「傷だらけのローラ(西城秀樹)」でようやく正解。残念賞80P。
・イントロクイズ王(仮)勝ち抜き戦
 現時点での最高得点獲得者を「イントロ王(仮)」とし、挑戦者とのクイズ組み手を行う。
 <ルール説明>ラウンドごとに挑戦者とその数を抽選で決め、仮王者とのイントロクイズを行う。仮王者は2×、挑戦者側は1×で即失格。王者は3○で防衛出来るが、それよりも先に挑戦者側が人数分正解するか(10人なら10○)、王者が2×したらラウンド終了。その時点で最も正解数の多かった挑戦者が「新・仮王者」となる。
 <ポイント獲得ルール>王者は勝ち抜いた人数×200P。挑戦者は正解数×200P。
 ……ここで登場したのは前日のラストで10000P以上稼いでいた暫定王者・Tさん。やはり強く、あっという間に30人抜きを果たし、これでさらに6000P上乗せ。だが数ラウンド目で王者になったIさん(前回優勝者。前日もベスト3入り)という人が猛烈なパワーを発揮して挑戦者を圧倒し、あれよあれよと思う間に30人どころか60人を突破。最終的には70人抜きとなり、14000P獲得で一気に首位へ躍り出たのだった。
 さて自分はというと、抽選で2回選ばれたものの1問も正解出来ない状態が続く。ああ、こりゃどうにもならないな……と思っていたところ、先のIさんが仮王者の席をついに離れてしまい、新仮王者が誕生。新たなラウンドにおいて選ばれた挑戦者数は、4名。そしてその中に、自分が選ばれてしまった。
 ラウンドスタート。1問目の「宇宙少年ソラン(上高田少年合唱団)」を正解。ところがここから数問で仮王者が2×になってしまい、失格。この時点で正解していたのは自分だけ。あれ? ということは……
 俺が仮イントロ王かよ!!
 おいおいちょっと待ってくれ、と思ったが、そういう形式なのだからしょうがない。今までの成績からして勝つ自信などほとんど無い、というのがその時の心境だった。新ラウンドでは抽選の結果、挑戦者は8名。8対1のイントロ勝負がついに始まった。
 だがその自信の無さが祟ったか、最初の方で解答権を取りながらも、題名を失念する(正解は「激しい恋(西城秀樹)」)という痛恨のミス。その後「花嫁(はしだのりひことクライマックス)」を正解するも、挑戦者側は失格者を出しながらも次々正解していく。そして両者2○で勝ち抜け、というところまで来てしまった。マズい……こっちはもうミスることが許されないんだ。そして次の問題。
 何やらお祭りのような雑踏と、爆竹の音。何か聴いたことがある……えーい、行っちまえ!
精霊流し」「正解!」
 おお、リーチだ。とにもかくにも「精霊流し(グレープ)」を正解する。さあ次は何だ?
 ……曲の感じからダンスミュージックだというのは分かるが、かなり昔のもののよう。聴いたこともないし、これはスルーだな、と思っていたら不気味な低音コーラスが。「……♪ソウル・ド/(←ここで押した)ラ……」あ、これ!!
 「ソウル・ドラキュラ!」「正解!!」「よっしゃあぁぁぁぁ!!」
 当たった!! まさかここで空耳アワーの名作「ソウル・ドラキュラ(ホット・ブラッド)」が出てくるとは。イントロ部分は知らなかったが曲そのものを知っていたおかげで、ついに出来るとは思ってもいなかった8人抜きを達成。会場内が騒然としている。無理もない、初参加の男が暫定チャンプになって勝ち抜くだなんて、誰が予想しただろうか。というか、自分自身でも予想だにしてなかったのだから。
 そして次のラウンドは挑戦者が12名。分からないものや押し負けたのが数曲続いた後、「ヴァルキューレの騎行(ワーグナー)」と「透明人間(ピンク・レディー)」を押し勝ってリーチ。そして「花の首飾り(ザ・タイガース)」を当て、ついに20人抜きを達成する。
 と、ここで休憩が入る。時計を見ればもう12時を回っていたため、昼食タイムに。この間、参加者の人達がいろいろと声を掛けてくれた。「いやぁ、驚きました」「勢いがあると押し勝てるんですよ」「あの1問(宇宙少年ソラン)が効きましたね」……。いつしか自分の仮王者の座は“ソラン政権”と呼ばれるようになっていた。
 休憩後、新ラウンドスタート。挑戦者は4人だが、その中には午前中に仮王者だったIさんが。やはりというか何というか、先に4問正解されてしまい、ソラン政権は20人抜きで終わるのだった。それでも、ソランを正解した分も足せば一気に4200P。この時点で合計5820P。その後は1度だけ挑戦者側に周り「マチュ・ピチュ(ジンギスカン)」を正解して200P獲得。こうして、長い長い勝ち抜き戦は終わるのだった。
・予選最終ラウンド・100問連続イントロクイズ
 <ルール説明>参加者を抽選で3チームに分けて実施。出題形式はいたって普通のイントロクイズで、各プレイヤーは正解数×200Pが付与される。ただし舞台上には5つの青コップがあり、誰かしらのお手つき・誤答そして全員でスルー(無回答)した場合、コップが1つ赤に変わる。その後正解すればコップを1つ青に戻すことが出来る。チーム全体で100問正解するか、5個のコップ全てが赤になった時点で終了。
 自分は2チーム目に参加。1チーム目が60問で赤コップ5個になってしまい、今回もどうなるかと思ったが、物凄く強い方が何人かいたおかげでどんどん正解が続く。一度は赤コップ4つでピンチになるも、チーム全体で見事にカバーしついに正解100問達成! 一人で20問以上正解した方の活躍が光っていた。自分はそんな中で「ワシントン・ポスト(スーザ)」を思い出せずに1×となるが、その後「赤い風船(浅田美代子)」「嘆きのボイン月亭可朝)」「もろびとこぞりて(賛美歌)」を正解し600P獲得。
 最終的に自分は6620Pで予選を終えた。そして発表された集計結果は、何と14位で準決勝進出! 初日の時点では思ってもいなかったことだったので、素直に嬉しかった。
・敗者復活戦
 超難問イントロクイズ。答えが分かったら解答用紙に書く。合計で7問出題されるが答えられるのは一度だけで、不正解の場合は敗者復活の権利を失う。1人でも正解者が出たらその人が復活。1つの問題に正解者が複数いた場合は、累計ポイントの多い方が復活となる。
 ……その問題というのが、何とイントロ部分の音楽波形! こんなの見せられて分かる人はいるのか? と思ったら、最終問題で正解者が2人も出た。
・準決勝:サドンデスクイズ
 <ルール>挑戦者はそれまでのポイント数順に並ぶ(これ重要)。準決勝は13のラウンドに分けられており、各ラウンドにはそれぞれ違った条件が課せられている。その条件を満たせなかった挑戦者の中で、最も下位の挑戦者は即敗退。また仮に敗退せずとも条件を満たすことが出来なかった場合は下位に降格してしまい、逆に条件を満たせた場合は上位に昇格出来る。
 第1ラウンド「25問中2問正解せよ」。さすがに上位15名+敗者復活だけあってハイレベルな戦いとなり、解答権が全然獲れない! 結果として1問も正解出来なかったが、自分よりも下位にいた人も条件を満たせなかった為、結果として生き残る。
 第2ラウンド「20問中1問正解せよ」。これも全然解答権が獲れない! 答えが分かっても獲れない、というのが一番悔しいのだ。他の方がどんどん条件を満たしていき、ついに残り2問。まだ条件を満たせていないのは自分も含めた2人だけ。そこへ次の問題。「♪〜(前奏)〜雲にのりたい〜」聴いたことも無い曲だったが、一か八かでボタンを押し、適当に付けた題名を言ってみた。
「雲にのりたい」? 「正解!!」
 何と、本当にそういう歌(「雲にのりたい(黛ジュン)」)だったのだ。条件を満たしたことになり、またも生き残る。
 第3ラウンド「20問中2問正解せよ」。……何とか首の皮一枚繋がって残ってはいたが、ここでついに撃沈。総合成績14位でこのイントロクイズ大会を終えるのだった。
 長い2日間だったが、それにしてもよくここまで頑張れたものだ。全ては宇宙少年ソランから始まったのである。何がどう転ぶかなんて分かったものではない。
 なお決勝戦では、前回優勝者のIさんが2連覇という快挙を成し遂げていた。さあ、次回はどうなる?